宗教を知るためには聖書をしっかり読むのが一番です。
ただ、難しくて堅苦しい聖書を読むというのはとても面倒くさいもので、ホントに骨が折れます。
電車の中で学生が別に信者でもないのに聖書を読んでいたら、僕は一体どうしたんだこいつって恐らく思います。
簡単によしっ聖書を読もう!とはまずならないことでしょう。
本記事ではそんな難解な聖書を分かり易く楽しく理解できる本を紹介していきます。
聖書をがっつり読むほどの興味はないけど、少しキリスト教の世界を覗いてみたいという方向けの記事です。
書評記事ではなくただの感想です。
キリスト教を簡単に学べる本
旧約聖書を知っていますか
阿刀田高さんのエッセイ。
聖書などの古典をずっと避けてきたのですが、これを読んでから古典に興味を持つようになりました。
面白いです。
「アイヤー、ヨッ」
っていう一文からこの本は始まります。
変な掛け声です。
まず、聖書を理解する上でややこしいのが、人の名前。
たくさん出てくるし日本人には馴染みのない名前ばかりなので覚えるのが難しいです。登場人物が分からないと話が進みません。
逆に、主要人物の名前さえ覚えれば、話の流れもちゃんと見えてきます。
まずアブラハム。アブラハムの子イサム。イサクの子ヤコブ。ヤコブの子ヨセフ。
アブラハム、イサム、ヤコブ、ヨセフ・・・
この重要な4人の名前の頭文字をとって「アイヤー、ヨッ」
これでもう重要人物の名前はもうカンペキ。
こんな感じでこの本はまず、アブラハムについての説明から始まります。
阿刀田高さんの、このシリーズは本当に分かりやすいです。
軽いタッチで描かれてて、阿刀田高さんのユーモアたっぷりのおもしろいところもあり、あっという間に読み終えてしまいました。
おもしろいし、なんだったら勉強にもなるので、一石二鳥。
阿刀田高さん曰く、旧約聖書って実はスルメに似ているらしい。
新約聖書を知っていますか
次に
同じ作者のエッセイです。
しかも新約聖書の最初には、ちゃんと旧約聖書のダイジェストまで書いてある。
この本は受胎告知についてから始まります。
いきなり天使がどこからともなく現れて、
「実はあなた妊娠してますよ」
と言う瞬間。
実際にこんなことを知らない人から言われたら、そうとうあたふたします。
パニックです。
「旧約聖書を知っていますか」同様とても楽しく読むことが出来ます。
○○を知っていますかシリーズはキリスト教以外にもコーラン、シェイクスピア、源氏物語などについての本もあり全ておもしろいです。
イエスの生涯
あとキリスト教関係の本で僕が一番おもしろいと思ったのは、遠藤周作さんの本。
遠藤周作さんといえば、日本のキリスト教分野を代表する人物。
読みやすいです。
キリストの誕生
あと、
「キリストの誕生」作中の
「イエス自身はキリスト教徒じゃない」
という文がとても印象に残っています。
ルドルフ・ブルトマンという聖書学者の結論だそうです。
死海のほとり
小説です。
ここらへんはおもしろかった。
エルサレムに行ってイエスの足跡を巡礼したいとお考えの方には、とても参考になる本でもあります。
上の本、3冊セットで読む方がおもしろいです。
沈黙
僕にとって「沈黙」といえばハンター試験道中の老婆が出すクイズの答えだったのですが、これを読んでからというもの「沈黙」といえば遠藤周作と連想するようになりました。
この本は海外からの評価も高く、ノーベル文学賞候補ともいわれていました。
ポルトガル人司祭が背教の淵に立たされる姿を描いた歴史小説です。
「沈黙」は映画化もされています。
マーティン・スコセッシ監督の映画です。
キャストにはスパイダーマンがいたり、スターウォーズのカイロ・レンがいたりバットマンの師匠がいたりします。
ほんとに素晴らしい映画なのでこちらもぜひ。
小説やエッセイを通してキリスト教について触れるのもいいかもしれませんが、美術を通してビジュアル的にキリスト教を見てみるのもいいかもしれません。
こういう本を読むと宗教って実は意外におもしろい?って思えます。
以上、キリスト教の本紹介でした。
この記事で紹介した書籍をアマゾンでチェック↓

コメント