本記事はポーランドのコンピュータサイエンス学部で学習した内容をまとめたものです。
エレクトロニクスやテレコミュニケーションについて勉強するコースでの授業をつらつらと書きました。
第1セメスター
- 線形代数
- 解析学 I (微分・積分)
- 電気回路 I
- 力学・電磁気学 (直流・交流回路)
- プログラミング I ( C 言語)
- ポーランド語
が主な科目。
電気回路は節点解析、テネブンの定理、ノートンの定理とかとか。
なかでも電気回路や物理の授業は落第する人が多かったです。

第2セメスター
- 解析学 II (フーリエ解析・ラプラス変換)
- 統計学
- 電気回路 II (フーリエ解析・ラプラス変換や過渡現象、二端子対回路)
- 物理学 II (量子力学、電磁気学)
- エレクトロニックデバイス
- 電気計測
- プログラミング II (C/C++, Python)
- ポーランド語
の授業を履修。
エレクトロニックデバイスはダイオードやトランジスタについて。
電気計測はひたすら実験して計測をするクラス。

第3セメスター
- シグナルとシステム
- アナログ回路 I
- 電気回路シュミレーション
- デジタル回路
- 計算技術
- テレコミュニケーション入門
アナログ回路 I はオペアンプやバイポーラトランジスタについて。
電気回路シュミレーションは PSpice というソフトを使ってシュミレーションをする授業。
計算技術は MATLABを使った数値解析についての授業。
シグナルとシステムが大学で一番しんどい科目でした。

第4セメスター
- アナログ回路 II
- マイクロプロセッサ技術 I
- デジタル信号処理
- オペレーティング・システム
- コンピュータネットワーク
- オプトエレクトロニクス
- CADと3Dモデリング
- 経済学
アナログ回路 II のメインは PLL 回路。
マイクロプロセッサ技術 I は AVR マイコンのアセンブリ言語について。
ひたすた Atmel studio というソフトをつかってプログラムを書く授業。
デジタル信号処理は MTALAB を使用しフィルタや音声解析について勉強。

第5セメスター
- マイクロプロセッサー技術 II
- テレコミュニケーション・ネットワークシステム
- コンピューター計測システム
- 集積回路システム
- オブジェクト指向プログラミング
- RFエレクトロニクス
- デザイン・ラボラトリー
マイクロプロセッサー技術 II はマイコンボードと Keil uVision5 というソフトを使う授業。
コンピューター計測システムは LabView というソフトの使い方について。
集積回路システムは Cadence virtuoso というソフトを使用してレイアウト設計をする科目。
NAND ゲートや複合ゲート、カウンタのデザインとか。
オブジェクト指向プログラミングは C++ について。
C/C++ をちゃんと書ける人はすごいです。
RFエレクトロニクスはアンテナについて。
デザイン・ラボラトリーはラズベリー パイを使ってドローンを飛ばす授業。

第6セメスター
- ワイヤレス技術とシステム
- センサー技術
- 暗号技術入門
- データベース
- Java入門
- C#
- マルチメディアインフォメーションとコミュニケーション
- ディプロマ・ラボラトリー
- インターン
C#のクラスは主にデザインパターンについて。
マルチメディアインフォメーションとコミュニケーションは HTTP ライブストリーミングとかマルチメディア(主にビデオ)データの処理と送信に関する授業。
ディプロマ・ラボラトリーは卒論についての科目。
卒業するためには1カ月以上インターンすることが必須なので夏休みの間はインターン先を探します。

第7セメスター
- 卒論
- 卒論セミナー
- アナログ CMOS 回路
- オペレーティングシステムのセキュリティ
- 信号および管理システム
卒論セミナーは卒論についてと今まで大学で学習した内容を復習するという科目。
最終セメスターなので授業も少なく卒論がメイン。
卒論を無事書き終え、プレゼンをすれば卒業できます。

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