本記事では独学でCS学部卒レベルの内容までカバーできるおすすめ参考書を紹介します。
応用レベルのものではなく、なるべく知識ゼロからでも取り組むことができ、基礎をしっかり学べるなと思った本を多く挙げています。
数学
大学の数学を勉強するためにはある程度、高校数学の知識が必要になってきます。
高校数学を全く勉強していないという方には、マセマという出版社が発行している『初めから始める』シリーズの本をおすすめします。
口調も柔らかい感じなので取り組み易いです。
- スバラシク面白いと評判の初めから始める数学 I
- スバラシク面白いと評判の初めから始める数学 A
- スバラシク面白いと評判の初めから始める数学 II
- スバラシク面白いと評判の初めから始める数学 B
- スバラシク面白いと評判の初めから始める数学 III (Part1)
- スバラシク面白いと評判の初めから始める数学 III (Part2)
もしくは、これまたマセマの『大学基礎数学 微分積分キャンパス・ゼミ』を1冊だけやってみるのもありかもしれません。
工学部等の大学数学のメインは
- 微分積分
- 線形代数
- 統計学
- フーリエ解析
- ラプラス変換
の5つです。
各分野の基礎を1冊でをカバーできる参考書を紹介します。
微分積分
タイトルの通り、基礎を1冊でマスターできる本です。
理学部などに在籍していて数学についての高度な知識が必要な場合はこの本だけでカバーするのは難しいと思います。
線形代数
順を追って丁寧に解説されているので予備知識なしで取り組むことができます。
統計学
数学に対して苦手意識があっても統計の勉強を通して取り組むと好きになるかもしれません。
フーリエ解析
フーリエ解析に関しては、この参考書の他に『演習で身につくフーリエ解析』等の本で演習対策に力を入れるのが良いかと思います。
ラプラス変換
おおまかな輪郭を把握するためには最適な本。
僕が在籍する電気系学科では理論より、過渡現象の問題が解けるかどうかの方が重要でした。
偏微分・常微分方程式、ベクトルや複素関数などについては授業中メインとしては扱われませんでした。
参考書等を無理して買ってしっかりと対策をするということは別にしなくてもOKかもしれません。
工学部系の数学科目の単位はマセマもしくは1冊でマスターシリーズの参考書で十分カバーできます。
物理
力学
マセマシリーズの本ももちろん良書。
電磁気学
大学の試験ではこの本に載っているような問題がいくつかありました。
量子力学
この本の前に「量子論」を楽しむ本を読むと勉強のモチベーションが上がります。
電気(エレクトロニクス)
電気回路
高校数学の知識があれば、この本1冊で学部レベルの電気回路を学べるのでとてもコスパの良い参考書です。
アナログ回路
同じ著者の方が執筆している『アナログ電子回路―集積回路化時代の―』という本もありますが、どっちか1冊をやればとりあえずは単位は取れると思います。
デジタル回路
基本論理ゲート、論理式、カルノー図、フリップフロップなど基礎的な内容を勉強できます。
情報系
信号処理
洋書ですが、図や計算式がメインなので大学受験時に英語読解が得意だったという方ならなんとかいけるかと思います。
日本の堅苦しい専門書より全然分かりやすかったです。
情報理論
簡単な本かと言われたらそうでもないかもしれませんが、情報理論の本質を解説している良書です。
MATLAB
信号処理を学ぶ際に大学ではおそらくMATLABが必要になるかと思います。
また数値計算を学習するときにもMATLABを用いて解説されるかもしれません。
マイクロプロセッサ技術
プログラミング
プログラミング科目では C 言語と C++ を必修としている大学が多いかと思います。
1年次に C 言語を学習し、それ以降は C++ が使えれば大学の授業に関しては大丈夫という場面が多いです。
C 言語と C++の他に Python や Java など何かしらもう一つの言語を勉強すればオッケーだと思います。
C言語
中級編の本では実際に数当てゲーム、じゃんけんゲーム、ヌメロン等を作りながら勉強できるで楽しかった。
C++
『独習 C++』は授業の課題をこなすのにけっこう役立ちました。
サンプルコードが豊富なのでレファレンスとしても大活躍です。
賢いコードを書くための必読書。
Python
Java
Linux
ホントに基礎中の基礎を勉強するという際にはおすすめ。
基礎が学べる入門書。
ネットワーク
ネットワークに関しての定番の名著です。
授業ではこの応用編に書かれれている内容を多く取り扱っていました。
暗号技術
大学の授業とほぼほぼ同じ内容を勉強できる本です。
データベース
データベースについては参考書ではなく、Udemy でテスト対策をしました。
Colt Steele さんという方が講師をしている『The Ultimate MySQL Bootcamp : Go from SQL beginner to Expert』というコース。
内容は基礎の基礎を学習できるという感じがしました。
全部で20時間ほどのコース。
論理演算子といったものも丁寧に説明していたので、プログラミングを勉強したことがある方にとってはちょっと物足りないかもしれません。
そういう方は Section 12 から見てもOKかなと思います。
聞き取りやすい英語でスライドもシンプルです。(英語字幕あり)
英語の勉強もできるという面で取り組むのがいいかもしれません。
とても分かりやすい授業です。
飼い猫のブルーちゃんが可愛いです。
アルゴリズムとデータ構造
こちらも Udemy のコースを使って勉強しました。
Stephen Grider 講師による『The Coding Interview Bootcamp: Algorithms + Data Structures』というコース。
JavaScript が使われています。
また、こちらの書籍(翻訳と英語)もとても有名です。
まだ読み終わってはなく途中までしか目を通していませんが、技術面以外での対応も細かく載っています。
授業で使ったソフトウェア
大学では上記の基礎知識を踏まえ、実験を通して検証したり、ソフトウェア等を使ってデザインやシュミレーションなど様々な課題を行うことがメインになってきます。
下記に授業で使用した主なソフトウェアなどを紹介していきます。
- MATLAB (数値計算ソフトウェア) / デジタル信号処理・数値解析
- PSpice (回路シミュレーター) / アナログ回路
- Vivado(ハードウェア記述言語の設計ソフト)/ デジタル回路
- Atmel studio (マイコン製品開発の統合開発環境) / MPU技術
- VMware (仮想化ソフト) / OS
- Packet Tracer (ネットワーク機器シミュレーター) / ネットワーク
- NX (2D/3D CADモデリングツール) / CAD
- Keil uVision5 (ARMマイコン開発) / MPU技術
- LabView (グラフィカルプログラミングの開発ソフトウェア) / 計測システム
- Cadence virtuoso (集積回路デザインツール) /集積回路システム
- AWR Design Environment (RF/マイクロ波回路設計ソフトウェア) /RFエレクトロニクス
上記のものがセミスターを通してメインで扱ったものになります。
あとは Wireshark とか PuTTY とか電子工作で有名な Arduino とかも授業中に使用しました。
最後に
以上、学部卒レベルの内容をカバーできる参考書を合計30冊、オンラインコース2つを紹介しました。
最後までお読み頂きありがとうございます。
この記事で紹介された本をAmazonでチェック↓
・1冊でマスター 大学の微分積分
・1冊でマスター 大学の線形代数
・マセマ(統計学)
・マセマ(フーリエ解析)
・マセマ(ラプラス変換)
物理
・よくわかる初等力学
・単位が取れる電磁気学ノート
・よくわかる量子力学
電気
・電気回路論 (電気学会大学講座)
・アナログ電子回路の基礎
・なっとくするディジタル電子回路
情報系
・Schaum’s Outline of Signals and Systems
・MATLABプログラミング入門
・情報理論
・32ビットコンピュータをやさしく語る はじめて読む486
C言語
・新・明解C言語 入門編
・新·明解C言語 中級編
C++
・新・明解C++入門編
・独習C++
・Effective C++
Java
・スッキリわかるJava入門
・スッキリわかる Java入門 実践編
Python
・入門 Python 3
・Effective Python
Linux
・1週間でLPICの基礎が学べる本 第2版
・ふつうのLinuxプログラミング
その他
・マスタリングTCP/IP 入門編
・マスタリングTCP/IP 応用編
・暗号技術入門
・Cracking the Coding Interview: 189 Programming Questions and Solutions
・予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」
Udemy オンラインコース
・The Ultimate MySQL Bootcamp : Go from SQL beginner to Expert
・The Coding Interview Bootcamp: Algorithms + Data Structures
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